知られざるご当地アイドルの世界
参加しているグループからいろいろな方のブログを読ませていただいていますが、わたしが通ってきていないジャンルが大半なので、文化の違いが結構あったり知らない用語があったり、興味深くて面白いです!
このブログを読んでくださってる方でご当地アイドルを通ってきたオタクさんはいないのではと思うので、わたしの推しが以前所属していたグループについて、他ジャンルでは経験しなさそうなことを紹介します。
・現場が「最寄り駅から徒歩60分」とかザラ
・自宅から現場までのルートをGoogle Mapで調べたら「経路がありません」と言われた
・クリスマスの現場が道の駅だった
・8割方無銭イベント
・接触がわりと無法地帯
・プレゼントに制限がない
わたし車の免許を持ってないので、駅から徒歩1時間を超える現場でバスもない、無人駅だからタクシーも呼べなさそうって時はあきらめてたんですけど、60分以内だったら、半分歩いて近場にご飯屋さんか喫茶店でもあればちょっと休憩して、そっからまた半分歩くとかやってました。
メンバーはほとんど学生なので現場はほぼ毎週末と祝日で、ホールとかライブハウスとかでのライブよりそれこそ道の駅とか、遊園地とか地元企業とかの特設会場で数曲歌って踊るみたいな無銭イベントが多かったので、交通費はかかったけどわりとお財布にやさしいアイドルだと思います。
アイドルオタクがたまに「同性のオタクは濃厚な接触できて得だよな~」みたいなこと言ってるの見るけど、わたしが推してたとこは性別問わず結構気持ち悪いことやっても咎める人いなくて、メンバーもチェキ構えてるマネージャーも他のオタクたちもみんな笑って終わるみたいな。いまだに覚えてるのはメンバーにゼクシィ持たせて2ショチェキ撮ってた男。すげーーー気持ち悪いと思ったんですけど、他ジャンルでもこれぐらい普通だったりするのか…?
「プレゼント割と何でもOK」にもつながる話なんですけど、推してたグループは地域密着型ってのもあり、メンバーもスタッフもオタクもみんな仲良し、アットホームで明るい現場です!()って感じだったんですよね。ある程度何やってもいいしほぼセクハラみたいな言動も許容されてたけど、手に体液塗り付けて握手とかプレゼントにヤバいもの忍ばせるとか、わたしの知る限り本気でシャレにならない事件が起きなかったのは、ほぼ全員顔見知りみたいな関係だからこそ「誰かがヤバいことやったら俺たちがシメるぞ」的なオタク内の自浄作用が働いてたのかもと思います。
マイルドヤンキーとかもそうだけど、やっぱり地元が同じって強固な絆につながりやすいんですね。他県から公共交通機関だけ使って来てるわたしは「今日来たオタクの中で一番大変な移動してる」っていう謎の優越感で疎外感を埋めてたなぁ…
プレゼントで思い出すのは、隣県のご当地アイドルのCD大量に持ち込んでメンバーに渡してたおっさん(謎すぎ)。それを近くで見てたマネージャーも「おいおいw」ぐらいな軽い対応でえええとなりました。ちなみにわたしはだいたい消え物あげてます。女の子に服とか身に付けるもの贈るの、個人的にちょっとハードル高い…
「みんな仲良し」の弊害として、公式の現場なのに一部のオタクしか知らされてなくて蚊帳の外オタクは参加できないことも結構ありました。運営がオタク内で情報回れば周知されるだろうと思ってたんじゃないかと。
車がないとか情報が入ってこないとかそういうのを解決するためにヲタ友作ればよかったんだけど、あの馴れ合いにはやっぱり加われないな…地元も何もかも違って共通言語がなさすぎるしアイドルへのセクハラは全然笑えない。推しは大好きだしメンバーも大好きだったけど、わたしには向いてない現場だったかもな~。
ちなみにわたしの推しのアイドルとしての最後の現場は日本ではありませんでした。散々「ご当地」に振り回された挙句最後が海外って…!!