君の自慢になりたいけれど

舞台女優の女オタク

推しが円盤になるなんて

もっと先のことだと思ってました。というか正直一生ないかもしれないと思ってた。夢にも思ってなかった。こんな素晴らしい世界があるなんて……

 

 

推しが出演した舞台が円盤化されることが発表されました。

 

推しは元々アイドルですが、そのグループはDVDもBDも出したことがありません。

CDの特典としてMVとメイキングが収録されたDVDが付いていたことはあるけど、DVD単体で発売されたことはありませんでした。ライブやイベントは自分の目で見なければ永遠に見られないのが当たり前の世界だった。

それに不満を持ったことはありません。現場通いのモチベーションにも繋がるし。

 

でも、舞台に立つ推しの姿が家でも見られるようになるのは素直にうれしいです。同時に、推しの姿がお茶の間に流通するのが不思議な感覚もあります。

 

 

推しはアイドル時代、グループのリーダーまで務めた子で、接触があれば数十人が列をなし、グループのオタクみんなに愛され、頼られていました。

卒業しフリーのダンサー・役者として活動を始めた今は、舞台に出演しても、全公演通して推し目当てで観に行く客は10人もいません。

アイドル時代のTOもいつの間にか、現場でもTwitterのリプ欄でも姿を見なくなりました。

 

事務所にも入っていない、駆け出しの役者。所属していたグループも決して人気・知名度が高かったわけではないけれど、あの頃は「アイドル」という明確な肩書きがあった。

客観的に見ると、今の推しは何者でもない。おそらく食えるほどの稼ぎもないし、役者はほぼ自称で、誰かに認められているわけじゃない。

 

そんな推しが作品の一員として世間に流通するのが、なんだか不思議な気持ちなんです。なんだろう…アイドルの推しが4年間成せなかったことを、何者でもなくなった推しがその半分以下の時間で実現している。

不思議っていうのはネガティブな意味でなく、何の後ろ盾もない推しが自分ひとりの力で舞台出演を勝ち取って、役こそ付かなかったものの見せ場も任され、そんな作品が好評を博して円盤になるという。

わたしが思っているより何十倍も何百倍もすごい人をわたしは推してるんじゃないかという震えみたいな気持ちが沸いてきたというか…

 

何が言いたいかわからなくなってきたしきっと全然伝えられる文章じゃない!!でもとにかく未知の世界に興奮していることは確かなんです!!!

 

 

推しとの距離が遠くなるのいやだからあんまり売れてほしくないなあなんて勝手過ぎるクソバカキモオタクなわたしですが、今回の円盤化で推し見つかれ~!!って気持ちもあります。今のままで活動し続けられるわけはないのはわかっているし、何よりほんとにかっこいい場面があるんだよ~!

 

 

 

 

推しが出演することで2.5次元舞台を初めて観て、正直世界観とかのイメージでちょっと敬遠する気持ちがあるジャンルだったんですが、今回の作品は昔のカルト的人気な作品の舞台化で、出演者も若手俳優から元アイドルの女優さんまでいて老若男女いろんなお客さんが来ていて、ストーリーもギャグの要素が強かったので、2.5次元初心者でもとっつきやすく、身勝手な苦手意識も払拭されました。

「推しがいなきゃ行かないなぁ…」って舞台が、結果的に「これ推し抜きにしてもめっちゃ楽しいな!?」ってなるのとても幸せで、こういう素晴らしいものに出会わせてくれる推しに本当に感謝しかないな~と。

そして推しの姿が円盤に収録されるっていう世界にまで連れて行ってもらえて………わ~!!!!!(言語化を放棄)

次のお仕事はまだ発表されてないですが、しばらくはこの幸せな気持ちを抱えて生きていけそう…

 

 

 

konamon.hatenadiary.com

 

回答させていただきました。紹介が締め切りギリギリになってしまった…!