君の自慢になりたいけれど

舞台女優の女オタク

推しのこと

今演技とダンスを頑張っている彼女は、かつてアイドルグループで活動していた。



そのグループを初めて知ったのはテレビCMで、流れていた曲がわたしの好みドンピシャだった。
ちょっと耳につくような高い声の騒がしめの電波ソング
48グループにももクロと、元々アイドルオタクだったわたしはすぐに興味を持って調べた。



わかったのはメンバーの顔ぶれと名前、正直可愛い子ひとりしかいない()こと、
そして数ヵ月後にワンマンライブが開催されること。
当時はフットワーク軽くて気になったライブは手当たり次第に行っていたのでそのライブも行くことにして、それまではどの子が推せそうか、ブログや動画を見てモチベを高めていた。



ライブ本番、ある曲で強烈にわたしの目を引いた子がいた。
アー写やブログの自撮りを見る限りでは、グループの中でもぶっちゃけとりわけ可愛くないな…と思った子で、
でも前述のCMソングのMVで見たら結構魅力的で、パフォーマンスで化けるタイプなんだろうなとは思ったのだけど。
騒がしい曲やアイドルらしい可愛い曲が多い中、ちょっと大人っぽい色っぽい曲での彼女の表現力が際立ってて、
動き回るフォーメーションでも彼女をずっと目で追うようになって、あ、これ落ちた、って自分で気付いた。



その時は「特典会」とか知らなくて友達誘って行ってたのもあって、ライブが終わったらすぐ帰ったけど、
その子に惹かれたことと、何と言っても曲が好みだったので、アルバムエンリピしつつ次の現場を待った。



次の現場は一人で行った。
ライブはやっぱりとても楽しくて、物販では1500円分のグッズを買って推しとチェキを撮ることに(当時そのグループの特典会はグッズ1000円分で握手、1500円分で2ショチェキ、2000円で全員とチェキだった)。
確かワンマンでダンスがきっかけで好きになりましたみたいなこと言ったかな?
ポーズ指定はある程度何頼んでもよくて距離も近くて話せる時間も長くて、48の「CD一枚で10秒弱」な握手会に慣れてたわたしには贅沢すぎるご褒美に感じられた。



次の現場は無銭で物販もなくて、数十分の出番の間端っこでこっそり見てさっさと帰ったのだけど、
その次の現場、特典会が始まるのをぼーっとしながら待ってたわたしに、推しが気付いて手を振ってくれて。
チェキ撮る時には「●●ちゃん!この前の現場左側で見てたよね!」って、
まあTwitterにブログにCHEERZでも結構コメント残してはいたんだけど、1回接触しただけで次の接触までに完璧認知されてたっていう、
それが新鮮で嬉しすぎて、
数年経って彼女はグループを卒業して今フリーで活動しているわけですが、近付くほど色々思うところも出てくるようにはなったけど、その時の嬉しかった記憶と認知の呪縛もあって、推しから離れられずにいます。



長々と書きましたが、若手俳優さんオタクのTwitterやブログは多いけど、若手女優の女オタクのTwitterやブログって全然見ないなあということで、隙間産業的に始めてみました。
同性の役者を推すってどういう気持なの?と疑問に思っている人の目に留まれば、また同じように若手女優を追ってる女オタクさんと出会えたらうれしいです。